★★★★★
総合得点:4.9
対応・連絡の速さ | 5.0 |
提案力・説明 | 4.8 |
工事中の段取り・配慮 | 5.0 |
工事の仕上がり | 5.0 |
工事費用 | 5.0 |
約束・時間の厳守 | 5.0 |
他の人にもオススメしたい | 5.0 |
Q:リフォームをしようと思ったきっかけはなんですか?
数十年間、夫と営んできた鰻屋をたたみ「この先どうやって家を使おうか」「店舗部分をどうするか。自分たちがいなくなったあとにどうやって活用するか」と考えていました。長年活動してきた太鼓に関わる改装をしたいと考え、「太鼓スタジオ」の建築を思い立ちました。
これまでは地区センターのホールを借りて太鼓の練習をしていましたが、大きな太鼓を搬送し持ち込むのが大変な作業でしたので、自宅に下階の店舗部分をスタジオに出来たら便利だし、地域の交流の場にもなるのではないかと考えました。
Q:リフォーム会社はどうやって探しましたか?
女性建築家の集団「WHAIS」(ワイズ)の代表・岡野さんとは長年の友人でした。以前、娘の家のリフォームを検討した際に、岡野さん経由でWHAIS所属の設計士、オオカワ建築設計室の大川三枝子さんとセブン企画の池田さんのコンビで工事をしていただいたんです。その時のリフォームがとてもよかったので、今回のスタジオリフォームもおふたりに相談しました。
Q:セブン企画さんにリフォーム工事を依頼したのはなぜですか?
娘のリフォームの時の話になるのですが、私の性格上、まずは昔からお付き合いのある方に相談しました。娘の家は大手ハウスメーカーで建てたので、そのハウスメーカー関連のリフォーム会社から台所まわり、リビング、子供部屋のリフォームを提案いただいたのですが、リフォーム会社主導の内容に違和感を覚えました。設備や壁紙の種類など、私達が選択出来る項目もあったのですが、私達の思いが反映されていない。「女性目線」と「一緒にあれこれ考えてくれる人に相談したい」という希望があり、岡野さんに相談しました。
大川さん、池田さんはこちらの話をよく聞いて、プランに落とし込んでくれました。そういったやりとりや工事内容がとてもよかったので、自分の家もセブン企画さんにお願いしたいと思いました。スタジオづくりに女性目線はあまり必要ないんですけどね笑
この家を建ててくれた工務店にも相談はしたのですが「太鼓スタジオという特殊なリフォームはやったことがない」と断られてしまいました。WHAIS(ワイズ)の岡野さんからは「できます」と言っていただけたので、信頼してお願いしました。
岡野さんはそう言ったものの、大川さん、池田さんは太鼓スタジオづくりは初めてだったようで「ちょっと不安です」とおっしゃっていましたが「そんなに心配しないで大丈夫」と言いながら工事を進めていきました(笑)。
Q:リフォーム工事中はいかがでしたか?
昔は10時、15時にお茶とお菓子を出すなんてことをやってましたが、今回はそういうことはなしにしてもらって笑今どうなっているのかを知りたくて「今日はどんな仕事なんですか?」と職人さんに聞きながら、工事中の様子を見せてもらっていました。大工さん、水道屋さんも進捗をわかりやすく説明してくれましたね。
折々で池田さん、大川さんとも打ち合わせをしました。池田さんはほぼ毎日にように現場に来てくれていました。
Q:リフォームを終えて感想はいかがでしょうか?
お気に入りはスタジオの中とトイレですね。
スタジオの床材には檜を採用しました。プロの演奏者もよく練習しにくるのですが、「雰囲気がいい」と絶賛してくれますね。トイレの壁に鰻屋の名前だった「かわひろ」の「ひ」を取り付ける提案をおふたりからいただいたんです。看板や掲示板もおふたりに依頼しました。道ゆく人がよく見てくれているようです。
スタジオ内のスクリーンはこちらにいる人と同じくらいの大きさで映るので、オンラインでレッスンをすると臨場感が凄いです。これから映画会とか、コンサートのDVD観賞会をしようと思っています。グリーンのカーテンもインスタライブで出来るように取り付けました。
スタジオは「夢叶(ゆめかな)スタジオ」という名前にしたのですが、字のごとく、夢が叶いました。まさかできると思っていなかったので感動しました。生きたお金の使い方が出来たので、これからは自分でなければと出来ない活動をしていけたらいいと思っています。
地域の方々にもワンコインレッスンなどを通して、太鼓の文化を広げていきたいと思っています。
このエリアの住民のみなさんは太鼓に寛容なんですよね。太鼓の音が聞こえると喜んでくれる。工事をする前から時間を決めて太鼓を叩いていたのですが、苦情を言われたことはないんです。公園にも隣接しているし、人がよってくる場所なんですよね。
太鼓って不思議なものなんですよ。例えば自分の気持ちを押し殺して、言葉で気持ちを伝えることが出来ないような子でも、太鼓を打って体を動かすことで自分を表現出来るんです。その後、仲間と共に楽しみながら、連帯感や達成感なども得ながら成長
太鼓のチカラ、魅力ある醍醐味です。これからも、このスタジオが、
山本節子(やまもとせつこ)さん
岐阜県生まれ。東京の短大の児童福祉科を卒業後、児童養護施設に勤務。後にファミリーホーム「ばあばぱぱ」を設立。現在は夢叶スタジオ専属和太鼓チーム「りんぐ」の活動を、太鼓が大好きで集まった仲間と一緒に取り組んでいる。
※一般社団法人 結ぶプロジェクト