→人はピンチの時にはまず自分を優先するけれど久湊さんは違う。自分のことより自分が大好きな人や会社のために行動ができる人。とても尊敬できる人です。
②設計歴30年の大ベテラン
→19歳から草加の設計事務所でキャリアを積んできた久湊さん。新築住宅の設計数は累計で3000件を超えます。設計士ではないが並の設計士を上回る知識と実績をの持ち主です。
③フルリフォーム、リノベーションが得意
→長年、新築をメインに手がけてきたが、最近ではリノベーション実績も豊富で累計50件程。アイアン素材を使ったインダストリアルの雰囲気や古材を利用した施工が得意。
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Profile
久湊 剛志 (Hisaminato Tuyoshi)
1971年生まれ
株式会社株式会社スタジオCoCo-Li
住所:千葉県船橋市芝山6-33-14
出身:神奈川県横浜市
在住:埼玉県草加市
趣味:ブラックバス釣り、スノーボード
好きな音楽:Southern All Stars、尾崎豊、L’Arc〜en〜Ciel
好きな映画:南極物語、Independence Day、リング
好きな一曲:「Let’s try again」桑田佳祐
2011年の東日本大震災の応援歌としてすごいと感じた。今でもよく聞きます。
Career
久湊さんには2008年、リクルートで千葉の注文住宅という雑誌の営業をしていた時に船橋市夏見の「家・スタイル」という会社で出会った。19歳の時に建築業界に飛び込み、今もなお「家・スタ魂」を燃やし続ける人間くさくて熱い、熱い社長の物語。
生まれは横浜の保土ヶ谷。父の仕事の関係で転勤が多く、中3の時に栃木県小山市に引っ越す。中学卒業後は近所にあった高級中華料理屋に就職。皿洗いからはじまり調理まで経験した。
店主は客が残した料理を「なんで残されたか食べて確認してみろ」と言って食べさせた。何が悪かったのか、どうしたらおいしくなるのか、身をもって厳しく指導された。
その後、バイクを売った40万を手に上京。風呂なし4畳半、家賃3.3万の足立区のアパートで暮らし始めた。当時、ツルモク独身寮の漫画に憧れ、家具職人の道を目指したが「ショーケースばかりつくっていて思ったのと違った」。つまらなくなって10ヶ月で断念。
仕事をどうしようかと思ったいた時、近所で設計事務所の募集を見つけた。従業員3人の小さな会社。面接を受け、素直に「全く経験はないけど家づくりをしてみたいです」と伝えた。社長に「やる気があるなら明日から来ていいよ」と言ってもらえ、建築の世界に飛び込んだ。
設計事務所にはいくつか種類がある。注文住宅を手がけるアトリエ系の事務所、不動産屋からの依頼を受け建売住宅の設計を担う事務所、建築の確認申請などを行う代願屋(だいがんや)。この事務所は建売設計と代願を生業としていた。入社当初は代願の書類申請のコマ走り。不動産会社が「土地を買ったから建売のプランを入れてくれ」というオーダーが年間で200件くらいあり、徐々に設計に携わっていく。仕事が終わってから北千住にあった製図の学校に通い、必死で設計を覚えた。1年後に400万くらいするCADのソフトを買ってもらえ、本格的に図面を書くようになる。この事務所では14年半勤めた。入社当時は200件くらいだった設計依頼が退社する頃には480件。順調に給料も上がっていたが、スキルアップのため、転職を決意する。
転職先は転職サイトで見つけた松戸の建売会社。売上80億、従業員50人の大きな会社で設計を担当した。自社で土地を仕入れプランを作り専務のOKをもらう。設計事務所と比べ、売主のためこなす件数も少ない。ぬるま湯の環境だったが当時業者として出入りしていた東洋プライウッド(現・住友林業クレスト)のKさんと出会いが久湊さんのハートに火を着ける。「船橋に家・スタイルというめちゃくちゃおもしろい会社があるから社長と専務に会ってみないか?」
これが久湊さんに人生に多大な影響を及ぼす飯田社長とI専務との出会いだった。飯田社長の家づくりへの思いとIさんの「ないものはつくればいい」という革新的な考え方。2人とも本当に住む人のことを考えて家をつくっていると感じた。この人たちと働きたいと強く思った。35歳の時に二度目の転職をした。
長期優良住宅をコンセプトにしたモデルハウスを作り、リクルート発行の「千葉の注文住宅」に掲載。雑誌を持ってモデルハウスにん訪れてくれる人が増えてきた。
当時の家・スタイルは営業マンが設計の話をできなかったので久湊さんも営業をはじめる。
まっしろい外観、間仕切りがない可変性のある空間、無垢材。だんだん家・スタイルのイメージが定着していった。流行りに乗らず、飽きが来ないようにシンプルにつくる注文住宅。お客様のファーストコンタクトから初期の設計提案はほとんど久湊さんが行った。累計220人の家族と打ち合わせをした。
この頃ぼくはリクルートで千葉の注文住宅という雑誌の担当をしていて、夏見町のモデルハウスにしょちゅう顔を出していた。当時の工務店としてはとても自由な会社でみんな私服で働いていたし、お揃いのスタッフTシャツをつくったりして従業員の方も楽しんでいる様子が伺えた。
しかし充実した時間は長く続かない。2011年、家・スタイルが倒産。会社が倒産した時、久湊さんは工事が途中で止まってしまっている施主の家を、なんとか引き渡しまでしようと試みた。手がけていた家に最後まで責任を果たさなければならないと、給与も出るかわからない状況の中走り回った。多くの従業員はすぐに他に職を求めて活動した。当然だ。自分たちの生活があるのだから。でも大好きな会社だったからなんとかしたいと思っていた。
「家・スタイルはいい会社でした。ただ継続できず倒産してしまった以上、企業としてはNGだったのは確かです。自分達の力のなさも実感しました。スタジオココリは家・スタイルでの楽しかった事や辛く苦しかった経験を活かして同じ轍を踏まないように、でも他社にはない特徴がある家づくりをしてこれからも家・スタ魂を継続していきたいと思っています」
スタジオココリを設立して2020年で9年目。新築戸建で40棟、リノベーションは50~60棟を手がけてきた。初めての社長業にも戸惑いながらも着実に実績を積んでいる。
Q:今後、スタジオCoCo-Li をどうしていきたいですか?
新築にせよ、リノベーションにせよ喜んでもらえるいいものを提供していきたいですね。「こんな提案をしてくれるんだ!」とびっくりしてもらえるような提案、ずっと自分の家を好きでいてもらえるような提案ができる会社にしていきたいです。2020年はモデルハウスも建てることができました。東京、埼玉、千葉と拠点も拡げていきたいと考えています。
Q:得意な工事は?
スケルトンリフォーム・リノベーションが得意です。割合としては戸建の方が多いですかね。インダストリアル系の施工が得意でだいたい1500万くらから2000万くらいの予算になることが多い。建て替えとなると建てられる面積が減ってしまうケースも多いので、減らさずに新築同様にリノベーションします。OB様からのご紹介やモデルハウスでのイベントへご来場くださったお客様から、色々なご相談をいただいています。